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あなたは女の子なんだから

私には"可愛げ"がないらしい。

親や兄弟に対して、だ。「そんなことをしていたら友だちがいなくなる!」と怒られることがよくある。(そんなことでいなくなるような友だちは必要ないし、私の友だちは可愛げない奴のほうが多い……)

このようなことを私に言うのは主に母なのだが、私はどうもそれが窮屈でならない。女の子なんだからこうあれ、と押し付けられているような気がして、居心地が悪い。

 

私は自分でもどうかと思う程ずぼらで、よく「女の子なんだから、ちゃんとしなさい!」と怒られる。料理は苦手だし(一週間に三回はうどんやインスタントラーメンでもかまわないと思っている)、部屋はいつも散らかっているし(寝るスペースとモノを書くスペースがあればあとはよくないか?)、家事の類は全体的に苦手だ(必要になればするさ)。

それはおそらく、幼少期から家事の手伝いなどをほとんどしてこなかったからだが――何を手伝えばいいかわからずに右往左往しているところを「邪魔」と言われたり、一生懸命やっているところを「センスがない」「真面目にやれ」などと言われると、「ではセンスのある人がやればいいではないか」「向いてない私が手伝うのは迷惑だろう」という結論にならないか?

 

いや、きっと、素直で"可愛げ"のある女の子は「できるようになろう!」と努力するのだろう……。

 

残念ながら私は、私を馬鹿にする人、邪険に扱う人、怒鳴る人がこの世の何よりも嫌いなので、そんな人に従順に愛らしさを振りまく気にはなれない。というか、「可愛げがない」「可愛げがない」と言われて育った子どもに「可愛げがある」はずがないとは思わないのだろうか。

私が何かの偶然で子どもを育てることになったら……そんな万に一つくらいのことを考えて、親不孝で申し訳ないが、母のような母親にはなりたくないなぁ、と思う。

だけど……母も、理不尽に"可愛げ"を求められた女性なのだな、と考えると胸が痛い。

 

私は女の子らしさなどという理不尽で意味不明な押し付け概念から解放されたい。

しかし、押し付けられて育った女性にそれを突きつけるのは、きっと人格を否定することと同義なのだ。

 

人を傷つけず自分を守る方法が、何かないものか。